ハイスクールのアスリートがハイライトビデオを作る際に注意すること、ネブラスカ大学のディレクター・オブ・プレーヤー・パーソネル、Ryan Gunderson氏のコメントが続きます。
バラエティに富んだシーンを揃えよう
ハイライトを作る際には、いろいろな種類のプレーのシーンを揃えて、自分の持っているスキルを余すところなく見せるようにしましょう。たった一つの得意プレーしか表現していないような編集をしてはいけません。
例えば、ランニングバックが防御ラインに向かって突っ込んでいく50ヤードランのシーンを繰り返し見せれば、彼のスピードをアピールすることができます。しかし、コーチにもっと彼のスキルをわかってもらおうと思ったら、ブレーキングタックル、フェイント、パスキャッチなどのシーンも織り交ぜる必要があります。
「君のスピードを、プレーのバラエティを、方向転換の素早さを、そしてその他すべての能力を、そこで披露するんだ。そうしたプレーをハイライトしてくれるシーンを探すべきだ。」
Josh Rosen選手のビデオは非常にいい例です。彼のビデオは、まず何投かのディープスローで、肩の強さを強調します。しかし同時に、シーム、フェード、スラントルートなどもできること、さらにポケットに動いてプレッシャーの中でタフなパスを通すことができることも証明しています。
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そして特にハイライトの序盤では、エンドゾーンにまで到達できたシーンを使うのです。逆にタックルを食っているシーンを見て、誰がこれは有望な選手だぞと印象を持つでしょうか。
「うちのワイドレシーバーのコーチ(Keith Williams)はいつも言っているよ。『ハイライトビデオの出だしでタックル食らってる選手なんて、見たくもない。』とね。そりゃそうさ、タックル食らっているシーンじゃ、何の印象も残らないよね。」
選曲にも気配りを
多くの選手たちは、ビデオをより魅力的に見せ、興奮を高めようとBGMを使います。Gunderson氏も、基本的にはそれに賛成です。Hudlには、友達や家族に感嘆の声をあげさせるとびっきりのハイライトを作れる機能があります。
しかし、それがコーチをも興奮させるとは思わないでください。
Gunderson氏の場合、いつも「消音」にしてビデオを見ています。つまりせっかくの音楽は、彼にとっては何の意味もなさないのです。しかし、彼は採用候補の選手が、画面にばかげた歌詞を書き込んでいたのを見たことがあります。こんなことはコーチに対して、この選手に対する疑問を抱かせるだけです。
「ちょっと考えてみればわかるだろ。つまり『君はこのビデオをカレッジのコーチに送り、それを見てもらおうとしている』ってことが。」「ばかげたことだ。何でそういうことをするのか?」
すぐに使えるコツ
最後に、Gunderson氏のコメントをいくつか書き留めておきます。
***プレーの途中で自分にスポットライトを当てて、中断させるな。スポットライトを使うなら、プレーが始まる前にせよ。一時停止させると、ビデオがぶつ切りになってしまい、プレーの流れや運動能力を判断することが難しくなってしまう。
***もし、攻撃と守備の両サイドでプレーをしているのなら、複数のポジションのクリップを大いに使うといい。例えば守備のラインバッカーとして期待されている選手でも、ランニングバックとしてもプレーしているのなら、オフェンスのハイライトも含めるといいだろう。運動能力をアピールできるし、コーチの目にも留まるはずだ。
***ハイライトビデオは、最上級生のシーズンが始まる前に作っておくこと。しかし、もしオファーが得られなかったら、最後のシーズンの最初の3、4試合を使って作り直し、新しい魅力を伝えるようにしよう。
ハイライトビデオは、しばしばコーチがあなたに触れる最初のきっかけになり、そしてリクルート活動の上での決定的な役割を演じます。さあ、コーチたちが何を求めているかを知ったいま、自分のビデオを見直すチャンスです。
(翻訳:橘 肇)